京都のローカル電車「嵐電」に乗る
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より道のススメ | 京都編

京都のローカル電車「嵐電」に乗る

VOLUME.5

セレクトショップTHE LIBRARY京都バル店に勤め、
その快活なキャラクターでいつも笑顔を振りまく田畑健さん。
京都に生まれ、大阪や東京での勤務を経て、12年前から京都の左京区、
比叡山の麓の住まいで暮らしています。近隣の方々との交流にも積極的な田畑さんが、
日々、自転車通勤の合間や、休日についつい立ち寄りたくなるようなスポットを紹介します。

Select by Ken Tabata (ANGLOBAL)
Edit by Yoshikatsu Yamato (kontakt)

京都を訪れる機会に是非オススメしたいのが、右京区を走る嵐山線、通称「嵐電(らんでん)」と、左京区を走る「叡電(えいでん)」こと叡山電車です。今の地図で見ると逆さまなのでちょっとややこしいのですが、右京区と左京区というのは、平安時代の京都で、天皇が居住する内裏から南側に向かって右手が右京区、左手が左京区としました。今回の寄り道はその右京区で住民の脚になっている「嵐電(らんでん)」です。


僕が生まれ育ったのは、嵐山本線から分岐した北野線にある「鳴滝駅(なるたきえき)」。街中から少し離れた郊外で静かな場所でした。その鳴滝駅から3駅ほど嵐山方面に進むと「帷子の辻駅(かたびらのつじえき)」があります。

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元江ノ電の車両が走っています。

その付近の太秦(うずまさ)には、1950年代の昭和の時代劇最盛期を支えた映画会社の東映や松竹をはじめ、当時は大映、東宝、日活など沢山の撮影所がありました。そんなことから、近所には映画関係者、著名な監督や芸能関係の方々をよく見かけていたのを覚えています。いま僕が仲良くさせてもらっている方々は、その撮影に携わった方のお子さんやお孫さんにあたります。幼い頃に遊びに行った邸宅で見せてもらった最先端の生活環境はいまでも輝きを失わない憧れの原石です。銀幕のスターが早朝にジョギングしていたり、初めてハロウィンパーティというイベントを知ったのもその頃でした。

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「太秦(うずまさ)」の大映通りにある大魔神。この商店街も今となっては撮影所が減り、だいぶ静かな通りになりましたが、映画文化が所々に残っていますね。この大魔神、実は僕と同い年なんです。

さらに少し嵐山方面へ乗り進むと「車折神社駅(くるまざきじんじゃえき)」へ到着。車折神社奥に見えるのが「芸能神社」です。芸能•芸術の神様を祀る神社で、昔から芸能人の方々は、京都での撮影の際はここで参拝をしてから撮影所に入られていました。僕も子供の頃は、スターに会えるかも! としばしばこの神社に足を運んでいました。

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2000枚以上と言われる朱塗りの玉垣。知っている芸能人の名前を探すのも楽しいです。

ここまで来れば終点の「嵐山駅」までもうすぐ。次回は観光地としても名高い嵐山の穴場スポットを紹介します。

  
  • 嵐電

    1910(明治43)年開業の、京都市下京区の四条大宮駅から右京区の嵐山駅までを結ぶローカル線。桜のトンネルで有名な北野線と併せて嵐山線(通称・らんでん)と呼ばれる。全長約7kmで、駅数は13駅。昭和の映画産業を支えた太秦(うずまさ)をはじめ、数多くの世界遺産を横目に、京都らしい街並みを満喫できる人気路線。

  • 田畑健

    アングローバル社に20年以上勤めるトップセールス。現在は生まれ故郷である京都のTHE LIBRARY 京都バル店に自転車で通い、立つ日々。趣味ではもっぱらアウトドアに親しみ、スポーツに旅にと、活動的な生活を心がけている。いくつになっても無理なく自然体で衣食住を頑張っていく。