「野毛山動物園」
#LOCAL

より道のススメ | 横浜編

「野毛山動物園」

VOLUME.5

アングローバルコミュニティマートのメンバーが、自身の勤務地や、
住んでいる地域の素敵なスポットを紹介する連載「より道のススメ」。
横浜編の担当は、and wander MIYASHITA PARKでスタッフを務める多田健人さん。
彼にとって横浜は、子ども時代の思い出が息づく地元。
一方でこの街は、多くの人で賑わう繁華街や観光地としても発展を続けてきました。
連載では、そんな横浜といえばココ、というスポットと合わせて訪れると、
きっと横浜の幅の広さを知ることのできる穴場なスポットを紹介します。

Phptography by Natsuki Kuroda
Select by Kento Tada (and wander)
Edit by Yoshikatsu Yamato (kontakt)

チンパンジーが投げたフンが、後ろを歩くクラスの子の顔面にあたり、悲鳴とチンパンジーの鳴き声が共鳴したシーンが強烈に思い出深い、ここ「野毛山動物園」。幼稚園の遠足での事件でした。僕が最初に訪れたのは何歳だったのか正直覚えていないくらい、横浜市民にとっては、小さな頃からなじみの深い動物園です。

観光客や、お隣りの東京都の方には意外と知られていません。みなとみらいエリアに来て、地理的にはものすごく近くに立ち寄っていても、目立つスポットではないんです。メジャーな観光名所としては知る人ぞ知る場所だと思いますが、そのマイナーさこそが、かえって魅力になっていると僕は感じています。

 

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敷地面積3.3ヘクタールの園内には、79種類の動物が飼育されています。コンセプトは「誰もが気軽に訪れ、憩い、いやされる動物園、小さな子どもが初めて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園」。小さな子どもから大人までが楽しめる動物園です。

 

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昔から僕は、動物の生態を観察するのが好きでした。この動物は自然の中ではどういう生き方を送っているんだろう? 何を考えているんだろう? 目が合ったけど何を思っているんだろう? といったことを、理屈じゃなくあくまでもロマンチックに考えるのが好きで、ついつい見入ってしまいます。

 

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この野毛山動物園は、ペンギンやライオン、トラ、そしてキリンといった、主役級の動物を至近距離で見ることができます。動物園にはさまざまな個性がありますが、ここ野毛山動物園は、そのコンパクトさが特徴だと、僕は思っています。大規模ではないからこそ、かえって動物そのもののダイナミックな迫力が、身近に味わえるんですよね。

 

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爬虫類館

 

個人的なお気に入りスポットは爬虫類館です。僕がここで楽しんでいるのは、動物の「静」を感じる時間です。というのも、ここにいる蛇やクロコダイル、カメは基本的に、ぜんぜん動きません(笑)。特にクロコダイルはまず動かない。頑張ってにらめっこしても、本当に動かない。

あきらめて次に行って、動いていることを密かに期待していても、やっぱり動かない。しかし、いつ動くかわからない動物を、時間を忘れて眺める、これこそが動物園の醍醐味として僕の好きなところです。いつ動くかわからない動物を静観する「静」と、ライオンの遠吠えなど、ダイナミックな動物の迫力で生命を感じる「動」。この2つを感じられるのが、動物園で過ごすおもしろさなのかもしれません。

 

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野毛山動物園は、これでいて入場無料というのだから驚きです。動物園に行くぞ! と意気込んで訪れるのではなく、横浜のちょっとした散歩の延長線上で、ふとより道することができます。まさに「より道のススメ」な場所ですね。

  
  • 野毛山動物園

    神奈川県横浜市西区老松町63-10

    9:30~16:30(入園は16:00まで)

    月休(祝日にあたる場合は翌日) 

    TEL 045-231-1307

    ※休館日のない月や、臨時開館日もございます。

    詳しくは、ホームページのイベントカレンダーをご覧ください。

  • 多田健人

    レコードショップやMHL、さらに飲食業などを経て20203月よりアウトドアブランド「and wander」に参加。幼少期はボーイスカウトに所属し、大人になってからはバックパッカーとして東南アジアを旅した経験も。学生時代の友人と「BLCBarbecue Ludens Crew)」として活動中。無類のコーヒー好きでハンドドリップコーヒーをアウトドアの環境で飲むのが至福のとき。好きなアーティストは「Radiohead」「Boards of Canada」「Carl Craig」など。熱狂的なベイスターズファン。