もんじゃ焼き 「浅草六文銭」
#LOCAL

より道のススメ | 墨田・浅草編

もんじゃ焼き 「浅草六文銭」

VOLUME.6

アングローバルコミュニティマートのメンバーが、自身の勤務地や、
住んでいる地域の素敵なスポットを紹介する連載「より道のススメ」。
墨田・浅草編を担当するのは、MHL中目黒の店長を務める天野文絵さん。
彼女にとってこのエリアは、子どものときから今も生活の拠点を置く地元です。
古き良き下町としての魅力を残しつつ、観光地として変化を続け、
日本全国、さらには外国人のかたも受け入れてきた墨田・浅草の、
個性豊かなお店やスポットを紹介していきます。

Select by Fumie Amano (TSI)
Photography by Hiroyuki Takenouchi
Edit by Yoshikatsu Yamato (kontakt)

あなたにとっても「ソウルフード」はなんですか? と聞かれたら、私はすぐさま「もんじゃ焼き」と答えます。もともとは、小麦粉の生地を鉄板にうすくのばして焼いたおやつがはじまりで、隅田川河口の月島にある駄菓子屋さんが発祥の地だと言われています。一説には、同じく鉄板焼きの定番メニューであるお好み焼きのルーツも、もんじゃ焼きにあるそうです。

地元の友人とよく来るのが「浅草六文銭」です。40年ほど続くこちらのお店は、食料が不足していた戦後の時代に、子どもたちがお小遣いをもらって食べたというルーツをもとに、リーズナブルな価格帯で、もんじゃ焼きお好み焼き、鉄板焼きのメニューをとりそろえています。

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小麦粉の風味とほんのりとソースの味がした、具が無い当時のもんじゃから時代を経て、さまざまなトッピングが加わった個性派がうまれています。今回は、カマンベールが丸ごとのったインパクトのある見た目と、とろけたチーズのまろやかな味わいが魅力の「カマンベールもんじゃ」と「明太子もんじゃ」を注文しました。

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鉄板に具を広げて、土手をつくっていきます。汁を流し込んでぐつぐつとしてきたら、かき混ぜながら野菜をリズムよく刻んでいくのも慣れたもの。浅草が地元の友だちは、みんな手際よくもんじゃをつくっていきますね。鉄板を一緒に囲んで、出来上がりを待っているあいだ、ついつい飲んでしまうお酒はレモンサワーが好きです。かすかに香ばしい匂いがしたら食べ頃。小さなヘラに持ち替えて、あつあつの一口をいただきます。

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最後のシメには、デザートのように食べられる「あんこ巻き」がおすすめです。はじめに生地を焼いて、あんこをのせて巻いていきます。上手に完成したときの、ささやかな達成感もなんだか楽しいんです。ひとくちサイズにして食べると、ソースや明太子の味に慣れていた舌が甘さに驚いて、その急展開がたまらない(笑)。いい感じにお酒もまわってきて、満足感もひとしおです。

お店には、カウンタータイプの席もあり少人数で楽しむこともできます。今はなかなか足を運びづらいですが、浅草に来たときはぜひ、もんじゃ焼きで友だちとの仲を深めてほしいなあと思いますね。豊富なメニューのなかには、私もまだ食べたことのないトッピングの組み合わせがたくさんあります。定番はもちろんですが、意外な相性に驚くような出会いが、まだまだありそうです。

  
  • 浅草六文銭 支店

    東京都台東区浅草1-8-4

    平日16:3023:00

    土日祝 11:0022:30

    TEL 03-3843-5123

    ※営業時間・休業日が変更されている場合があります。

    ご来店時は店舗までお問い合わせください。

  • 天野文絵

    下町生まれ下町育ちの生粋の江戸っ子。煎餅が大好きで趣味は街歩き。最近の日課はストレッチすることで、朝は体が軽くなり、今日も頑張ろうという気持ちになる。近所の散歩はそれまで通ったことのない道を歩いて、新しい発見や気になるお店に出会うのが楽しい。仕事で心がけていることは平常心を保つこと、前向きでいること。最近の関心は環境問題。