この一枚でサプライズを より道のススメ | 東京・吉祥寺編
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より道のススメ | 東京・吉祥寺編

この一枚でサプライズを

VOLUME.5

MARGARET HOWELL SHOP & CAFE吉祥寺で店長を務める
鈴木範子さんがセレクトする、吉祥寺の心安らぐお店たち。
愛されるお店の魅力を探ってみると、それぞれに個性的な成り立ちや、
お店という「場」が発信する文化がありました。
一店舗ずつ、じっくり紹介します。

Select by Noriko Suzuki(ANGLOBAL)
Photography by Natsuki Kuroda
Edit by Yoshikatsu Yamato(kontakt)

「ペンを貸してもらえますか?」

グリーティングカード専門店「ビルボード」オーナーの岡田さんは、会計を終えたレジでそう尋ねられ、ペンを差し出した。お客さんは買ったばかりのカードをカウンターに置くと、滑らかな手つきでメッセージを書き込む。シンプルではあるけれど、日本語に訳したとたんに照れくさくなってしまう「I love you.」という一文が書き添えられると、ポストカードはとても自然に封筒のなかへ戻っていった。

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「ビルボード」は、1990年の開店から住宅街のなかに静かに佇み、さまざまな気持ちや想いを伝えたいというお客さんをサポートしてきた。主に欧米から輸入したポストカードをはじめ、ペンや封筒、雑貨なども取り揃えている。

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季節の行事を盛り上げるカードや、くすっと笑えるユーモラスな絵柄、名作絵画や憧れの俳優のポートレートがプリントされたカードまで、よりどりみどり。

そんなポストカードを送るシチュエーションに、たとえば「新居祝い」なんてどうだろうか。大切な人生の節目に送るポストカードは、きっとそれぞれの記念日を彩ってくれるだろう。オーナーの岡田さん曰く、カードはメッセージを届けるだけでなく、壁を飾って楽しむインテリアとしても昔から愛されてきたのだそう。

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友人と楽しい時間を過ごした別れ際に、さっと手渡す小さなサプライズとしてのポストカードは、意気込まず、添える言葉はシンプルに。「リーズナブルな値段でもたくさんの選択肢があります。日本でも、もっと気軽にやりとりがされるといいんだけどね」、と岡田さんは言う。

スマートフォンを使ったダイレクトでテンポの良いコミュニケーションだからこそ伝わることもある。しかし、ゆっくりと、手書きの文字だからこそ届けられる気持ちもあるはずだ。

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どんなポストカードがいいだろう。種類の豊富さについつい悩んでしまうお店で、送る相手のことを考えながら自分の気持ちにしっかり向き合ってみる。悩み過ぎてしまったら、ポストカード愛に溢れたスタッフに相談するのもおすすめ。遠くにいる人を思うポストカードも、身近にいる大切な人に手渡すポストカードも、自分の部屋をさりげなく飾ってくれるポストカードも。ここ「ビルボード」ならとっておきの一枚がきっと見つかるはずだ。

  
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    東京都武蔵野市吉祥寺本町2-33-11

    JR・京王井之頭線「吉祥寺駅」から徒歩5分

    10:30〜20:00

    火休

    TEL 0422-22-8119