#WRITING#NOTE

布が生まれ変わるとき

カキモリとつくるオリジナルノート | 2021

東京・蔵前にある文具店「カキモリ」とTHE LIBRARYによるオリジナルノート作り。
昨年に始まったこの取り組みは、洋服作りから出る生地の「はぎれ」を
ノートの表紙として新たにアップサイクルさせるというもの。
今年もみなさんと思い出の一冊を作りたく、
「たのしく書く」ことを「たのしく着る」ことに重ね合わせ、
カスタムオーダーで作られるノートを取材させていただきました。

Photography by Eri Kawamura
Text by Mayumi Yukita (THE LIBRARY / TSI)
Edit by Soya Oikawa (TSI)

眩しい日差しの10月某日、東京・下町は蔵前にある文具店「カキモリ」にお邪魔してきました。大好評だった前回に続き、今年も11月に開催されることとなったオーダーイベントに向けた打合せが主な目的でしたが、ご好意で、店内にある製本機を使ったノート作りを体験・取材させていただけることに。

「たのしく、書く人。」がコンセプトのカキモリ。広々としてモダンな雰囲気の店内には、筆記具やレターセット、オリジナルノートの見本紙など、世界中から集められたカラフルな文房具がたくさん並び、大人から子供まで、訪れる人をワクワクさせてくれるような専門店です。ちょうど私たちがお店の奥にあるスペースで打ち合わせをしている間も、お客様がキラキラした目で文具を選ばれていたようすが印象的でした。

程なくして打ち合わせを終え、いよいよノート作り体験に。まずは好きな表紙を選び、柄物の場合はどちらが表か裏か、上か下かを決めます。用意された表紙は私もTHE LIBRARYの店頭で見覚えのある柄ばかりで、いつも触れていた洋服のはぎれが、こうしてノートの表紙としてアップサイクルされるという不思議さとワクワクが混ざり合って、楽しみが止まりませんでした。

はぎれを表紙にする作業は難しい技術が必要で、職人さんが一つひとつ丁寧に制作してくださったもの。素材や生地の触り心地もそのままに、とても綺麗な表紙になっています。さまざまなブランドの洋服のはぎれがあるので、イベントではどんな表紙と出会えるかも、楽しみのひとつですね。

続いて中紙の種類を決めます。普段カキモリでも取り扱われている、銀行の業務用に作られていた<バンクペーパー>と、今回のコラボレーションイベントように特別に用意された<再生紙>の2種類から選べるということで、私は再生紙を選んでみました。さらに付属のリング、留め具のゴムの色を選びます。

それらを表紙に合うようにコーディネートするのですが、この工程がとっても楽しい。お洋服に合う小物を選んでいる気分になるのです。世界でひとつだけのノートになると思うとついつい力が入り、あれこれ悩みながら、なんとか決定。

そういえば、前回のイベントの時も、このパーツ選びはお客さまと大盛り上がりしたのを覚えています。十人十色のこだわりがあって、時間を忘れて楽しませていただきました。

そしてある意味ここからが本番。製本機で製本していただきます。表紙、裏表紙、中紙に穴を開けリングを付けてゴムを通します。

ガチャン、ガチャン、トントントン。

店内に響き渡る心地良い音。どんどんノートが仕上がっていく様子を間近で見られるのは楽しいですね。すべての作業がすばやく、かつ丁寧に行われていて、思わずうっとり見惚れてしまいます。

ついに完成。受け取った瞬間、感無量です。できたてのノートはまるで我が子のように愛くるしく、ついつい笑みがこぼれてしまいました。選んだゴムもリングの色も表紙と相性が良く、我ながら大満足の一冊です。一度作ると、中紙はカキモリで交換できるそうなので、たくさんある種類を気分で入れ替えながら、いつまでも愛用したいなと思います。

カキモリはたのしく書く人や、誰かと想いを分かち合うことを大切にしている文房具屋さんです。扱われている品々には強いこだわりとたっぷりの愛情が感じられました。

お品こそ違いますが、私たちも日々ショップで、人との繋がりや、お客様と喜びを分かち合う時間を大切にしているので、そんなカキモリのコンセプトに心から共感でき、温かい気持ちになりました。そして「考え方とアイデア次第で、ものの輝き方は変わる」ということを教えてくれたこのノートに合わせて、私なりに「たのしく書く」道具も選んでみようと思います。

ぜひ、他愛の無い話をしながら、自分だけのオリジナルノート作りのイベントで楽しいひとときを一緒に過ごしませんか。もちろん、秋冬シーズンのお洋服もたっぷりご用意しております。

THE LIBRARYとカキモリによるノート作りのワークショップは11/12(金)より開催予定。期間中はオーダーノートの他に、カキモリオリジナルの「たのしく書く」道具も並びますので、どうぞお楽しみに。

カキモリ × THE LIBRARY 2021

期間 11/12(金) - 11/23(火)

製本イベント

THE LIBRARY表参道店 11/13(土)、14(日)

THE LIBRARY天神店 11/20(土)、21(日)

*期間中は、全国のTHE LIBRARYにてノートのカスタムオーダーができるほか、ペンやインクなど、カキモリオリジナルのアイテムも販売いたします。

詳細はこちらをご覧ください。

  • カキモリ

    世界中の書きびととの出会いを求めて、東京・蔵前にお店を構える文具店。たくさんの種類の紙から自分好みのノートをカスタマイズできるほか、世界中から集められたペンや文具が迎えてくれる、まさに「書くたのしさ」に出会えるお店。2Fにある「インクスタンド」ではインクのオーダーメイドも可能。

  • THE LIBRARY

    ファッションの純粋なたのしさや好奇心の感触がある場所として、グローバルな視点から服、ライフスタイルグッズ、書籍などが並ぶセレクトショップ。

  • 雪田真弓

    近所のキツネはだいたい友達。という北海道の大自然で育つ。2013年入社。THE LIBRARY表参道店店長。セレクトアイテムたちの新しい化学反応を提供すべく、日々たのしく奮闘中。愛猫家。