11月 | おいしい手間ひまと、冬支度
#CAFE#NOVEMBER

イギリスから旬が来る。

11月 | おいしい手間ひまと、冬支度

VOLUME.13

MARGARET HOWELL CAFEのシーズンメニュー。
それは月ごとのイギリスからのレシピをもとに、
日本の食文化にあわせてアレンジしたものです。
食材の豊かな味わいを信じて手間ひまを惜しまず、
一皿ひとさら丁寧に作られる料理たち。
ひと口で気持ちがほぐれ、ふた口で身体があたたまり、
あっという間にごちそうさま。
そんな四季折々の暮しにやさしく寄り添った旬のメニューを、
カフェリーダーの三辺貴男さんが、心をこめて紹介します。

Text by Takao Minabe (Margaret Howell Cafe / TSI)
Photography by Akemi Kurosaka
Edit by Soya Oikawa (TSI)

みなさん、こんにちは。

マーガレット・ハウエル カフェの三辺です。

「イギリスから旬が来る。」は1歳を迎えることができました。香りや食感、味わいや風味、日差しや風、暑さや寒さなど、12か月を通じたカフェのようすを楽しんでもらえていたら、嬉しいです。

そしてこの11月は、Vol.1と同じメニューをご紹介したいと思います。時を経て振り返ってみると、昨年と感じ方が変わるものですね。

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手間を掛ける料理。それは作り手が食材をよく把握し、ひと手間ずつに「おいしくなれ、おいしくなれ」という気持ちを込めて作られる料理でもあります。マーガレット・ハウエルカフェはその手間を大切にしたいと思っています。これからも。

チキンマッシュルームパイもそんなメニューのひとつです。チキンとマッシュルームを同じ大きさにカットし、野菜とハーブがベースの自家製クリームソースとからめ、グラタン皿に入れたらパイ生地でフタをしてオーブンへ。

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チキンマッシュルームパイ ¥1,600(神南店)

しばらく待つと焼きたてのパイが目の前にやって来ました。カフェスタッフの大事な仕事のひとつとして、しっかりテイスティングしなければいけません。意気揚々とテーブルに付き、まずはフォークでサクサクのパイ生地を崩し、ソースに浸していきます。そしてスプーンに持ち換えて、ホフホフいいながら一口。ただいま。おかえり。1年ぶりの再会です。

チキンマッシュルームパイは定番のメニューですが、その年々に合うように微調整します。グラタン皿の周りにあるパイ生地も余すことなく、剥がしてお召し上がりください。ちょっとコツが必要ですが、この作業もおいしさの一部です。お上品は脇において、周りを気にせずにお楽しみくださいね。

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アップルタルト ¥780(二子玉川店・吉祥寺店)

アップルタルトはシンプルに、目でも美味しいデザートです。リンゴの皮の赤色は、火入れによっては茶色くなってしまうのですが、カフェのパティシエは味わいや食感だけでなく、仕上がりの色味についてもとてもシビアで、こんなにきれいな色に焼き上げてくれます。

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こちらも試食の感想を、と思っていたのですが、口に運ぶのについ夢中になってしまいました。リンゴのほのかな酸味とタルトの甘み、シャキッとした食感の後にくる、リンゴの風味。でもこの表現が適切なのか……。あと数回試食して確かめてみなくちゃ、と思っています。もちろん大事なお仕事ですから!

さて、ここ最近の急な気温の変化で今年の衣替えは慌ただしくなってしまいましたね。カフェではティーポットの登場回数が増えてきました。イギリスから美味しい紅茶がたくさん届いています。今月もまったりとした時間をカフェでお過ごしください。

それではまた来月、お会いしましょう。

  
  • MARGARET HOWELL CAFE

    イギリスのクロージングブランド「MARGARET HOWELL」のショップに隣接したCAFEとして現在は東京に3店舗を展開中。透き通った気持ち良い空間でお食事からスイーツまでごゆっくり楽しんでいただけます。オンラインストアもぜひご利用ください。

  • 三辺貴男

    飲食業界20年を超えるベテランでマーガレット・ハウエル ショップ&カフェでは7年生。音楽・文学・植物からUFO研究まで興味関心は今なお広がり続け、ゆくゆくは都会を離れ、妻と温室で植物を育てながら老後のためにとっておいた本を片っ端から読み漁る日々を理想としている。