SUNSPEL | Casely-Hayford
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SUNSPEL | Casely-Hayford

VOLUME.60

Text & Photography by Daisuke Shioiri (SUNSPEL)

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僕は今回ご紹介するこの服を、まるで先人たちから託された未来への「バトン」だと思いました。

2022年SSシーズン、ともにイギリスのブランドである「SUNSPEL」と「Casely-Hayford (ケイスリー・ヘイフォード)」によってリリースされた一対のセットアップ。今回はのその服に秘められた物語に思いを馳せてみようと思います。

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Casely-Hayford」は、ロンドンの老舗テーラー出身のジョー・ケイスリー・ヘイフォードと、その息子であるチャーリーが親子で立ち上げたブランドで、紳士服の聖地であるサヴィルロウの仕立ての技術を用いながら、現代の空気を巧みに取り込んだ服作りを得意としています。

創業から160年以上にわたって上質な日常着を追求してきたSUNSPELと、Casely-Hayfordの、時代とともに職人技を発展させていくものづくりの姿に、深い親和性が感じられます。

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SUNSPEL and Casely-Hayford

MEN'S TWILL COTTON JERSEY JACKET ¥99,000 (ONLINE STORE

今回のコラボレーションで用いられている生地は、50年以上も前につくられた風通しの良いSUNSPELオリジナルのメッシュ素材をもとに開発されたものです。

生地と体との間にほどよい空気感を生む、ゆったりとしたジャケットと、動きやすく丈夫なトラウザーズ。凹凸感のある素材と相まって、どこかほっとする着心地。

人々に長く愛されてきた生地と、熟練のテーラリングの技が交わうことで生まれた、この一対のセットアップは、深い歴史を感じさせながらも、今この現代でアクティブに着られるという二面性を持っています。きっとこの先何年経っても、ワードローブに残る一着になるでしょう。

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SUNSPEL and Casely-Hayford

MEN'S TWILL COTTON JERSEY TROUSERS ¥53,900 (ONLINE STORE

僕の働く表参道というエリアは、時代の移り変わりが激しく、人も、モノも、速く流れていくような街です。

そんな場所で、イギリスの先人たちの知恵と技を織り合わせたこの服をみなさんに届けるという仕事に僕は、まるでバトンを次の走者につなぐ「リレー」のような感覚を覚えるのです。それぞれの時代に、衣服のための生地と仕立てに携わった人たちがいて、今は日本のこの表参道という地で、僕たちがその物語を少し預からせてもらっている……。

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見た目の派手さは決してありませんが、静かに時を語りかけてくるその確かな重さを、ぜひ感じていただけたらと思います。

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  • 塩入大輔

    2016年入社。以来SUNSPEL一筋で現在は表参道店に勤務。坊主歴8年のアート好き。コロナ禍を機に環境問題に目覚め、ヴィーガンにシフト中の愛妻家。玄関にはなかなか上達せずに眠ったままのスケートボードがある。