8月 | 夢中でつくる、懐かしい香り
#CAFE#AUGUST

イギリスから旬が来る。

8月 | 夢中でつくる、懐かしい香り

VOLUME.22

MARGARET HOWELL CAFEのシーズンメニュー。
それは月ごとのイギリスからのレシピをもとに、
日本の食文化にあわせてアレンジしたものです。
食材の豊かな味わいを信じて手間ひまを惜しまず、
一皿ひとさら丁寧に作られる自慢の料理たち。
ひと口で気持ちがほぐれ、ふた口で身体があたたまり、
あっという間にごちそうさま。
そんな四季折々の暮らしにやさしく寄り添った旬のメニューを、
カフェの現場から、心をこめてご紹介します。

Text by Hiromi Oguri (Margaret Howell Cafe)
Photography by Akemi Kurosaka
Edit by Soya Oikawa (TSI)

みなさんこんにちは。

マーガレット・ハウエル 神南カフェの小栗です。

本格的な暑さに溶けてしまいそうな8月。都会にいるのにテラスから蝉達の鳴き声が聞こえてくると、なんだか懐かしい気持ちになります。すっかり夏だなぁと思いつつ、今月もアイスコーヒーを飲みながら、午後の小休憩を過ごす毎日です。

さて今回はどんなシーズンメニューのお話にしようかなと、オートミールスコーンを食べながら考えていました。それにしても本当においしいなぁ……。と味わいながら考えているうちに、頭の中はすっかりスコーンのことで一杯に。それなら!ということで今回はマーガレット・ハウエル カフェの定番メニューのオートミールスコーンのご紹介です。

002.jpg

オートミールスコーン 店内 ¥650 / オンライン ¥450(全店・オンラインストア

スコーンといえば、イギリスでは欠かせないお菓子文化のひとつに紅茶とスコーン、クロテッドクリーム、ジャムなどを一緒に愉しむ「クリームティー」という喫茶習慣があります。イギリスの子どもたちがお母さんから最初に習うお菓子とも言われたりしますが、私たちのマーガレット・ハウエル カフェでも、新しいスタッフがまず初めに作り方を習う焼き菓子です。

私自身もマーガレット・ハウエル カフェで働き始めて最初に作れるようになったのがこのオートミールスコーンでした。そして、最も多く作ってきた「得意メニュー」でもあります。そんなオートミールスコーンのおいしい理由を、本日はこっそりとお教えします。

003.jpg

使用している小麦粉は、栃木県で農園を営んでいる「上野長一さん」が作ってくださっているものです。「自然農」という農法で育てた小麦は真っ白できめ細かく、その香りからして美味しさの違いが分かります。そんな風味ゆたかな小麦粉に、噛みごたえのあるロールドオーツをすこし細かくして混ぜ、さらに卵、牛乳、砂糖、バターを合わせていきます。

スコーンはとにかく手際よく作るのがコツです。パパパーっと材料を混ぜ合わせてひとつの生地にしていきます。一見、こんな感じでいいの?って言われてしまいそうなくらい大胆に作るのがおいしいスコーンになる秘訣です(笑)。

そして大きな生地のかたまりを平たく伸ばし、一つひとつを丁寧に型抜きをしていきます。この時もゆっくりはしていられません。バターが溶けないように、素早く型を抜いていきます。こうすることでふっくらと焼き上がるのです。

004.jpg

型抜き後の生地はとっても可愛らしくバットに並べられていきます。夢中で作っていると、エプロンや手は小麦粉だらけになってしまいますが、それでも私たちはいつも全力で仕込みと向き合っています。

オートミールスコーンが焼き上がった時の香りはとにかく幸せな香りです。必ずと言っていいほど、お客様や併設するアパレルスタッフ達が「おいしそうな香りがするー」と駆け寄ってきます。シンプルな素材から作られるため、素材そのものの「味」がとても重要で、上野さんの香り豊かな小麦粉がこの素晴らしい瞬間を生み出してくれているのだなぁと、毎回思うのです。

005.jpg

マーガレット・ハウエル カフェのオートミールスコーンは、オートミールの中でもしっかりと風味を感じられる「ロールドオーツ」を使用しているので、噛み締めるほどおいしさを味わうことができます。ぜひ、まずは何もつけずに召し上がってみてください。そのままでも最後までおいしいですし、ジャムとクロテッドクリーム、はちみつを合わせてみるのも楽しいですよ。

私はスコーンを上下にパカっと割って、クロテッドクリームとジャムをたっぷりのせて食べるのが、1番すきです。うまくパカっと割れた時はちょっと幸せな気持ちになります。みなさんもぜひ、思い思いのスコーンを楽しんでみてくださいね。

006.jpg

コーヒーウォルナッツケーキ ¥3,300(オンラインストア

毎月たくさんのお客様にたのしみにしていただいて、とても嬉しく思います。今月もまたまた新作のケーキをご用意致しました。スコーンと同じく、この「コーヒーウォルナッツケーキ」もイギリスの伝統的なケーキです。やっとみなさまにお届けできる日が来ました。

コーヒーの香りがするバタークリームとスポンジ生地に、くるみの香ばしさが感じられるケーキです。濃厚なバタークリームにはしっかりとしたビターなコーヒーの香りを、スポンジ生地の部分には優しいコーヒーの香りをつけ、さらにこっくりとした糖蜜の甘さでバランスをとりました。

007.jpg

ローストしたくるみをたっぷり挟んでいるので、香ばしさと食感がアクセントにもなっています。もちろん、使用しているコーヒーはマーガレット・ハウエル カフェのオリジナルブレンドの豆です。

お飲み物については、コーヒーのケーキですが意外にも紅茶がよく合います。以前、試作の一環でコーヒーと紅茶を混ぜ合わせたケーキを作ったことがありのですが、とてもおいしかったのを覚えています。実はとても相性が良いんですね。中でもおすすめはライトグレイティーです。ぜひ、お楽しみください。また新しいティータイムになりますよ。

さて、厳しい暑さとはまだしばらくつきあっていかなければいけませんね。水分をこまめにとって、おいしいものをたくさん食べて、みんなで夏を乗り切りましょう!また来月も会えるのを楽しみにしています。

*価格はすべて税込みです。

  
  • MARGARET HOWELL CAFE

    イギリスのクロージングブランド「MARGARET HOWELL」のショップに隣接したCAFEとして現在は東京に3店舗を展開中。透き通った気持ち良い空間でお食事からスイーツまでごゆっくり楽しんでいただけます。オンラインストアもぜひご利用ください。

  • 小栗紘美

    マーガレット・ハウエル カフェで食べたオートミールスコーンの味がきっかけで2013年に入社。ミステリーが好きで不思議なことが起こるとつい推理してしまうが、小説の中の犯人は一度も当てたことがない。人を笑顔にできる人が大好きで、その裏の努力や魂を感じると、つい胸が熱くなってしまう。