できたてのホットドッグを片手に持てば より道のススメ|東京・吉祥寺
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より道のススメ | 東京・吉祥寺編

できたてのホットドッグを片手に持てば

VOLUME.8

MARGARET HOWELL SHOP & CAFE吉祥寺で店長を務める
鈴木範子さんがセレクトする、吉祥寺の心安らぐお店たち。
愛されるお店の魅力を探ってみると、それぞれに個性的な成り立ちや、
お店という「場」が発信する文化がありました。
一店舗ずつ、じっくり紹介します。

Select by Noriko Suzuki(ANGLOBAL)
Photography by Natsuki Kuroda
Edit by Yoshikatsu Yamato(kontakt)

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井の頭公園のほど近く、和やかな雰囲気や木々の息吹が感じられる場所にある、ハムとソーセージの専門店「ケーニッヒ 吉祥寺店」。お店の看板メニューは、焼きたてのホットドッグだ。心地いい自然を身近に感じるこの立地でホットドッグと聞いたなら、誰しもみんな、こんな想像をふくらませてしまうだろうと思う。

ホットドッグをテイクアウトして、公園に行こう。

「ケーニッヒ」とは、ドイツ語で「国王」という意味。お客様がメインとなって美味しい食事を楽しんでもらえるといいと思い、店名に決めた。そう語るオーナーの島崎さんは、ドイツに渡って伝統的なソーセージの製法を学んだ経験の持ち主だ。

本場のノウハウが凝縮された小金井にある本店では、小売だけでなく生産も行い、厳選された国産の素材をつかって、なるべく少ない添加物で、ナチュラルな材料でハムやソーセージをつくっている。

お店に立つ山本さんは言う。「ホットドッグはテイクアウトのご注文が多いですね。公園散策のおともに食べていただけるといいな、と僕らも思っています。お店にはドイツやベルギーのビールも豊富に取り揃えているので、休日にはそちらもぜひご一緒にどうぞ!」。

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店先にはビールサーバーもあり、きりっと冷えたドラフトビールがいただける。のどごし爽快なビールは、「ドイツ串」との相性も抜群だ。豚の肩ロースの角切りに秘伝のスパイスで味をつけた、ビールがすすむ風味の豊かな一本である。

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「常連さんも多くいらっしゃいますね。吉祥寺近郊にお住まいの方がお気に入りのものを同じ頻度で買ってくださいます。朝ご飯にも、夜ご飯にもなるのがハムやソーセージの魅力。みなさんの生活に寄り添えるのが、専門店としてここ吉祥寺でやりがいを感じるところですね」。

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種類豊富なソーセージのみならず、ホットドッグのパンは、ふんわりとして優しい白パンのジャーマンロールと表面がこんがりと香ばしいラウゲンパンの2種類から選ぶことができる。どちらもドイツから冷凍で輸入したもので、その味わいはどこか素朴で、噛むほどに旨味が増していく。

ちなみに、このパンも店頭で購入することができ、自宅や、ホームパーティでもこの組み合わせを食べることもできるのは嬉しいし、広々としたイートインスペースは、吉祥寺でいろいろなお店を巡ってちょっと一息つきたいとき、うってつけの場所になってくれるだろう。

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さわやかな新緑の季節。桜の咲く頃。片手にホットドッグを乗せてベンチで頬張る一口。暑い夏の木陰でビールと一緒に味わうのは、美味しいに決まっているし、過ごしやすい季節の散歩の合間にも、ひんやりと冷えて清々しい冬の日にも、公園に向かうまえには「ケーニッヒ」に立ち寄ってみるのがいい。このジューシーなホッドドッグが片手にあれば、ぐっと彩りのある1日になるはずだ。

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