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おいしい紅茶の裏街道

VOLUME.1 入門編〜紅茶を選んでみる〜

VOLUME.1

ほっと一息つきたいとき
何気なく口にした一杯のお茶の味が忘れられないことがある。
お店で飲む高級な紅茶もいいけれど、家でも自分流で楽しんでみたい。
”まず試してみる”を合言葉に、日々研究を重ねるアングローバル随一の紅茶通、三邉貴男さんによる連載企画「おいしい紅茶の裏街道」。
第一弾の入門編では、毎日気軽に愉しめる紅茶から、ギフトで贈りたい紅茶まで、紅茶を愉しむために知っておきたいあれこれをご紹介します。

Photography by Aya Kishimoto
Edit by Moe Nishiyama (kontakt)

1. バッグの形で選んでみる愛すべきスタンダードティーバッグ -

紅茶に親しみのない人にも気軽に試してほしいと三邉さんが紹介してくれたのが紅茶大国イギリスではおなじみの5種。

時計回りに左上からトワイニング(UK)、タイフー(UK)、リプトン(UK)、フォートナム&メイソン(UK)、PGティップス(UK)

「紅茶というとお高いイメージがありますが、スーパーなどで身近に買えるティーバッグタイプの紅茶は、沸騰したてのお湯に入れるだけの手軽さで安心できる美味しさが魅力です。今回選んだのはすべてイギリスのメーカーのもの。紅茶大国だけあって、ティーバッグの形状もバリエーションが豊富で比べてみるのも楽しかったりします。

すっきりした味わいが特徴の『リプトン』は中の茶葉がお湯に入れた時に踊りやすくて味が出やすいピラミッド型のティーバッグ。『PGティップス』は一回り大きいピラミッド型。『トワイニング』や『フォートナム&メイソン』はお馴染みの四角いティーバッグで、バッグの側面を膨らませて飲んでみるとベター。『タイフー』は日本ではあまり見かけない円形でイギリスでは定番の形。カップの底に沈んで安定しやすいデザインなので理にもかなっているデザインが可愛らいしいですよね。紅茶を愉しむために、工夫の末に生まれたティーバッグの形ひとつとっても個性があって香りや味わいのバリエーション含め、バッグの形も多様なので、自分の直感で好きだ!と思う紅茶を見つけてみてほしいですね」

2. 茶葉の形で選んでみる。- 頼もしい手軽さデイリーリーフティー -

「ハードルが高そうに見えて意外と手軽に楽しめるのが、リーフティー」と三邉さん。イギリス、フランス、台湾。各国を代表するリーフティーをご紹介。

時計回りに左上から台湾紅茶(台湾)、エディアール(フランス)、リプトン(UK)、ヨークシャーティー(UK)

「よく見ると、茶葉にも形、細かさ、製法とバリエーションがさまざま。中でも特徴的なのはヨークシャーティーで、コロコロ丸まった形の茶葉がCTCという製法で作られています。CTCは、Crush(潰す) Tear(引き裂く) Curl(丸める)の略なんですが、収穫した葉を粉砕して茶葉がスポンジ状になったところに、加工時にできた紅茶のエキスが染み込むような形になっているので、パパッと紅茶を飲みたいときや、どっしりしたアクセントがほしい時に短時間でしっかりとした味わいが楽しめてミルクティーなどにもおすすめですね。台湾紅茶は対照的に淹れると摘んだ状態の葉の形に戻ります。フランスのエディアールは葉が適度にカットされていてCTCと台湾紅茶の中間にあたります。加工方法の違いでも味や色の出方が変わるので形状で選んでみるのも面白いですよ」。

3. パッケージの美しさで選ぶ。- 大切な人に送りたいギフトティー -

プレゼントとして紅茶を送るなら、味はもちろん、思わず取っておきたくなるようなパッケージの見栄えも大切。ティーバッグからリーフティまで思わず”パケ買い” してしまいそうな紅茶をセレクトしました。

時計回りに左上からウィリアムソン(UK)、TWG(シンガポール)、マリアージュフレール(フランス)、フォション(フランス)

「いわゆるパケ買いしたくなるような“目で見て美味しい“をテーマにセレクトしてみました。デイリーの紅茶がリーズナブルな印象なのに対して、価格相応にエレガントな風味と豊かな味わいが魅力。特にマリアジュフレールの紅茶はモスリンコットンというティーバッグにこだわり続けているブランドで、中で茶葉が踊らなくても良い茶葉のブレンドになっている。パッケージで選んでもよし、風味で選んでもよしな紅茶は贈り物にも良いですし、おもてなしの際もおすすめです」

続く第2弾では、今回ご紹介いただいた紅茶を使い、三邉さんが紅茶の淹れ方の“一般常識“を再検証。かの有名なティーブレンダーをお招きし、アドバイスのもと美味しい淹れ方を探ります。

  • 三邉貴男

    飲食業界約20年超のベテランであり、マーガレット・ハウエル ショップ&カフェでは6年生。音楽・文学・植物からUFO研究まで、興味関心は今なお広がり続け、ゆくゆくは都会を離れ妻と温室で植物を育てながら、老後のために取っておいた本を片っ端から読み漁る日々を理想としている。