埼玉のCD屋さんとSOHOのレコードショップ 音楽にはじまり。
#MISIC#STYLE

音楽にはじまり。

埼玉のCD屋さんとSOHOのレコードショップ

VOLUME.3

「あなたの好きな音楽を教えてください」。
詳しい人も、またそれが人並みの関心だったとしても、
ふと思い起こせば、音楽は人生のさまざまことと結びついているものだと思います。
音楽と失恋。音楽と洋服。音楽と―。
第3回は、MHL代官山店の店長、佐久間俊晶さんの話。

Interview by Soya Oikawa (ANGLOBAL)
Illustration by Oliver Macdonald Oulds
Edit by Runa Anzai (kontakt)

僕は、埼玉の狭山市という東京に勤務する人達のベッドタウンで生まれ育ちました。中学生になると音楽に興味は出てきたのですが、東京に出かけることはほとんどなく、インターネットもそこまで普及していなかったので、新しい情報源といえば深夜にたまに観るMTVや、自転車で行くローカルのCD屋さん、それから友達のおすすめだけでした。

そんなとき、CD屋さんでたまたま手に取ったジャケットがすごくかっこよくて、いわゆるジャケ買いをしたんです。家に帰って聴いてみると音源も最高で。それが、イギリスのバンドOasisのアルバム『Morning Glory』でした。そこからは単純に「もっとかっこいいものを知りたい!」という気持ちだけでイギリスのバンドを探るようになりました。当時はブリットポップなんて言葉すら知らなかったですが。そして、その憧れはどんどん強くなって、いつかはイギリスに行きたいと思うようになりました。

https://youtu.be/gr7MSSPNH9o

大学を卒業した後は、就職せずにロンドンに行くと決めていました。そのタイミングで運良くワーキングホリデービザを手に入れて、海を渡ることになったんです。ロンドンでは今まで以上に音楽にのめり込んでいき、今はなき伝説のクラブPlastic Peopleにも毎週のように足をはこんでいました。その頃からどんどんダンスミュージックにのめり込んでいき、テクノ、ハウス、ファンク、ヒップホップ、ワールド、それからジャズまで、ジャンルを問わず色々聴くようになりました。そんなある日、友人にすすめられて中心部のSOHOにあるレコード街に初めて連れて行ってもらったんです。

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本当に驚きました。そのレコード街こそがOasisの『Morning Glory』のジャケットが撮影された場所だったんです。

初めて埼玉のCD 屋さんで『Morning Glory』を手に取ってから、何年も経っていたけれど、その写真と自分が立っている場所が同じだと気づくのにほんの少しの時間もいりませんでした。その後も足繁くレコード街に通っては、いろんなジャンルの音楽を掘って音楽への扉がどんどん広がっていきました。

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今、自分が立っているMHL代官山店でも、お店の音楽がきっかけで音楽好きのお客様と話が弾むこともありますし、ふとした瞬間に流れる音楽が、イギリスにいた頃の記憶を思い起こしてくれることもあります。中学生の時に何気なく手に取ったCDが色々な経験を通して今の自分に繋がっているんだな、と感じる瞬間です。

  
  • 佐久間俊晶

    2011年アングローバル入社、MHLを中心にファッションビルの店舗を経験し2019年に代官山店に。最近の休日はもっぱら音楽鑑賞か映画鑑賞。最近全く乗れていないバイクを直し遠出する事を密かに検討中。毎日の中で、必ず心から一息つく時間を持つことを心がけている。