出会うことと、受け入れてみること。 音楽にはじまり。
#MUSIC#STYLE

音楽にはじまり。

出会うことと、受け入れてみること。

VOLUME.4

「あなたの好きな音楽を教えてください」。
詳しい人も、またそれが人並みの関心だったとしても、
ふと思い起こせば、音楽は人生のさまざまことと結びついているものだと思います。
音楽と失恋。音楽と洋服。音楽と―。
第4回は、MARGARET HOWELLグランデュオ立川店の店長、伊藤佳さんのお話です。

Interview by Soya Oikawa (ANGLOBAL)
Illustration by Morgane Bellec
Edit by Runa Anzai (kontakt)

思い返すと今の自分を作ったのは、社会人になってからの数年間、実家のある長野で暮らしていた頃の時間なんです。当時は、絵を描いたり、写真を撮ったり、自然の中でボーっとしてみたり、自分と向き合う内省の時間をたくさん作って、自然の中や解放的な空間で何もせずに音楽を聞いたりして。今思えばとっても贅沢な過ごし方をしていたと思います。

2.Autumn Landscape of Nagano-2-300px.jpg

その頃、聞いていたのがThe Sea and Cakeというアメリカのシカゴで結成されたインディー・ロック・バンドでした。それまでもロックはよく聞いていたのですが、彼らの音楽に出会った時は、私の中でボーン、と水面に顔を出せたような、開放的な気持ちになりました。何より、彼らの、全力で好きなことをやりつつ、でも決して無茶をするでもなく、ただ「やりたいことを突き詰めていったらこうなったよ」というような自然体な姿に心地よさを感じました。

https://youtu.be/EY55SDAocL8

その後、東京に出てきた2012年にBillboard Live TOKYOで彼らの来日公演があり、めちゃくちゃおめかしして緊張しながら行ったのを覚えています。2014年の恵比寿LIQUIDROOMでの公演も見に行ったのですが、その時はライブの後にバンドのメンバーと触れ合える機会があり、英語が得意な友達が私のために頼んでくれてTシャツにサインもしてもらいました。今でも私の宝物にしています。

3.Illustration of T-shirt-300px.jpg

無理をぜず、流れに身を任せ、楽しむこと。私にとって、彼らのそういう音楽を聴くことが、着る人の自然体を引き出してくれるようなファッションやお仕事とリンクしています。出会うことと受け入れてみること、といってもいいかもしれません。お家で歌いながら作る料理の時間、旦那さんと一緒に行くライブ。そういった自然体の暮らしを愛おしいと思えるのは、いつも自然体で好きな音楽を作り続けているThe Sea and Cakeの存在が大きいのだと思います。

1 The Sea and Cake

1994年にアメリカ・シカゴで結成されたインディーズ・ロック・バンド。ジャズの影響を受けた心地よいスタイルで日本にもファンが多い。

  
  • 伊藤佳

    長野県諏訪市出身。毎日笑顔で楽しく働き、おもしろいことを見つけるのが大好きなマーガレット・ハウエル グランデュオ立川店店長。