池のほとりのモダニズム建築 より道のススメ|京都編
#TOWNGUIDE#ROUTE#KYOTO

より道のススメ | 京都編

池のほとりのモダニズム建築

VOLUME.2

セレクトショップTHE LIBRARY 京都バル店に勤め、
その快活なキャラクターでいつも笑顔を振りまく田畑健さん。
京都に生まれ、12年前から左京区、比叡山の麓の住まいで暮らしています。

この「より道のススメ」京都編では、
そんな田畑さんが日々、自転車通勤のあいだや、
休日についつい立ち寄りたくなるスポットをご紹介していきます。

Select by Ken Tabata (ANGLOBAL)
Edit by Yoshikatsu Yamato(kontakt)

体力に余裕のある日は、自転車で坂登にチャレンジしたり、山道をトレイルして仕事から帰ります。スポーツ好きは、通勤時間にさえも運動を取り入れたいと思うものですよね(笑)。なかでもお気に入りの定番は、京都北山から松ヶ崎の山を超えて宝が池公園に行くというコース。

夏には花火も上がる宝が池公園は、本当に綺麗な場所なんです。素敵な景色が沢山ありますが、ここを訪れるたびに僕が最もワクワクしてしまうのは、緑に囲まれた池から見えるまるで宇宙基地のような建築物。今回紹介する「国立京都国際会館」です。

002_4620693218535692891.881cea5279fba22abd4bc773cdb87675.20031808.jpg

この会議場は、僕の生まれ年でもある1966年に、建築家・大谷幸夫さんの設計で建てられました。僕にとっては、子供の頃に熱中したウルトラシリーズで、ウルトラセブンが大敵の怪獣キングジョーと戦うシーンに登場した思い出深い建物。京都市営地下鉄の駅名として「国際会館駅」を知っている京都の方は多いかと思いますが、観光にお越しに方にとってはもちろん、京都人にとっても、穴場のスポットかもしれません。


ですが、この建物、もの凄いんです。何度見ても思うのは「めっちゃカッコ良い!」ということ。そのインパクトたるや、いつも揺さぶられてしまいます。旅行が趣味であることもあって、これまでに様々な建築物を見てきましたが、感情に訴えかけてくる建築物はそうあるわけではありません。さらには館内も、外観に全く引けを取らない迫力ある大空間なんです!

003_4620693218535692891.dccebf0443c19a7088df8153efcae939.20031808.JPG

ここ、大会議場では、環境問題に関する国際的な取り決め「京都議定書」が締結されました。そんな歴史のある会議場は、壁、天井、床、インテリアや照明、装飾の全てが一体となって大空間を作り上げています。特別に立たせて頂き、演壇から見た光景は今まで目にしたことのないものでした!

004_4620693218535692891.fb024dfe3ce4c07cd23a44f63d97dcf6.20031808.jpg

大会議場では、どこか緊張感も感じさせる空間でさまざまな取り決めが行われますが、打って変わってラウンジでは、和やかな雰囲気で来場者の方々が語り合うのでしょうか。ここのスペースも天井が高いので、とても開放的で、剣持勇さんがデザインしたというインテリアも空間にマッチしています。

005_4620693218535692891.61c844b34ad4b0550f7f05e0956394f0.20031808.jpg

「国立京都国際会館」は、京都駅から20分と便利な立地にあります。旅行の際に、電車に揺られて訪れるのにうってつけの場所。京都にある立派な寺院などを回った後に訪れるコースなんていうのもいいですね。寺院などにも見受けられる日本建築の手法がダイナミックに活かされたこのモダニズム建築を、より楽しめるかもしれません! 建築家の大谷幸夫さんについてや、ホームページなどでその建築について知ってみるのもオススメですよ。

006_4620693218535692891.df85e5de4f1e512bfb19dc09a6437fbc.20031808.jpg

施設の見学は、月ごとに設定される見学日に、事前予約を行なったうえで可能です。

臨時休館の情報など、詳しくは、会館ホームページの「施設見学」をご確認ください。

  
  • 国立京都国際会館

    京都市左京区岩倉大鷺町422番地

    施設見学についてや、建築に関するエピソードは

    下記のホームページでご覧いただけます。

  • 田畑健

    アングローバル社に20年以上勤め、現在は生まれ故郷である京都のTHE LIBRARY 京都バル店に自転車で通い、立つ日々。趣味ではもっぱらアウトドアに親しみ、スポーツに旅にと、活動的な生活を心がけている。いくつになっても無理なく自然体で衣食住を頑張っていく。