熱中できることの心地よさ
#MUSIC#STYLE

音楽にはじまり。

熱中できることの心地よさ

VOLUME.11

「あなたの好きな音楽を教えてください。」
詳しい人も、またそれが人並みの関心だったとしても、
ふと思い起こせば、音楽は人生のさまざまなことと結びついているものだと思います。
音楽と失恋。音楽と洋服。音楽と―。
第11回はMARGARET HOWELL 浦和伊勢丹店につとめる森脇葵さん。
大好きなハードロックを演奏する中でみつけた「心地よさ」についてのお話です。

Interview by Soya Oikawa (ANGLOBAL)
Illustration by naohiga
Edit by Runa Anzai (kontakt)

ラジオやテレビから流れてくるアメリカやヨーロッパのハードロック。それが私にとっての音楽のはじまりです。10代前半は、気になった音があればそのたびに調べ漁る日々。当初は、DEEP PURPLELED ZEPPELINをよく聴いていたのを覚えています。

ハードロックをずいぶん聴き込むようになっていた高校生の頃、ギターをやっている友達に「そんなに音楽が好きなら楽器をやってみれば?」と言われたことがありました。その時は「まさか私が」という感じだったのですが、のちにGrand Funk RailRoadというバンドが1969年にリリースした2ndアルバムの『Got This Thing on the Move』という曲を聴いて、考えが一変。スカスカな音なのに、なんでこんなにかっこいいんだろう! どうしてギターとベースとドラムだけでこんなにしびれる演奏ができるんだろうと思った私はさっそくベースの練習を始めました。

https://youtu.be/gxFqEJ3oVGo

なぜベースを選んだのかというと、恥ずかしながら「私にもできそう」に思ったのが実際のところなのですが、今では一番自分に合っている楽器だと感じています。ベースは指で弾いて演奏することが多く、力の入れ加減で音色が変わるのでその表現力の奥ゆかしさにどんどん魅了されていきました。そこからは研究漬けの日々。一度気になるととことん深掘りしたくなる性格もあって、ハードロックの他にもブルースやR&Bなどさまざまなジャンルを練習し、バンドに参加しながら自分の好きな音を探求し続けてきました。

ANGLOBAL_音楽_VOL11_02.jpg

好きな音楽をバンドで「演奏」するようになって感じたことは、食事はひとりよりみんなで食べたほうがおいしいのと同じように、自分が好きな音楽を、それが好きな人と一緒に聴いたり、弾いたりすると楽しさが何倍にも増すということ。バンドではこだわりを持った人たちが集まって、その一曲を演奏することがとても楽しく、その心地よさは何にも代えられません。すべてに正解はないけれど、自分の理想に近いものを目指して熱中できること。私は音楽を通じてその大切さを学んできたのかもしれません。

  
  • 森脇葵

    埼玉県生まれ2017年入社。三大好物はカレー、コーヒー、お酒。休日はだいたい台所に立っているか近所を散歩したり公園の芝生に寝転んだりしている。絵を描いたりするなど、手先を動かすことが好きで最近は粘土細工がマイブーム。時々突発的に海がみたくなる。